ドラゴンボールゼノバース 評価レビュー
PS3版をやっています。その他のハードでは、また異なるかもしれません。
予めご了承下さい。
【DBゼノバースはどんなゲーム?】
キャラゲー会社のバンダイ・ナムコ(バンナム)から発売されたゲームですから、いつも通りの色物かな?と思いきや、かなりの出来。
ネットの評判も上々で、過去最も評価が高いかもしれないドラゴンボール系ゲーム。
ドラゴンボールですが、格闘に特化している訳では無く、キャラの成長を主としている。独自のアバターを作り、それが主役となってドラゴンボールの世界で活躍する所は何とも斬新。
格闘部分もなかなかで、過去作とは結構違うので、同じ系統だと思って買うと「あれ?」ってなるかも。
ストーリーは原作に沿っているものの、何者かによって歴史が改変されてしまい、それを元通りにしていくという形。
ですから原作では敵だった者が味方になったり、味方が敵だったり、サタンが何故か強い時もあったりします。
ラディッツ~ブウまでの流れで、プラスして破壊神ビルスやバーダックなども登場。
GTの要素も若干ながら含んでいます。
なのでボリュームとしては十分かと。
【優れた点】
ドラゴンボールのストーリーが改変される、というのはいいですね。ありそうで無かった。
アバターを作ってその世界観で操作できる、これも良い。
さらにアバターは以下の種族から自由に選択できるから、最高。
①地球人
②サイヤ人
④魔人
⑤フリーザー族
フリーザー族以外は性別も選べます。
種族や性別によって能力も異なるし、体型も選べる。もちろん髪型なども選べるから、そういう点は評価できるかと。
衣装がたくさんあり、その中にはレッドリボン軍などの初代ドラゴンボールの物も多数。懐かしくて良い。
メインストーリー以外にも、パラレルクエスト(PQ)というのが用意されており、これがやり込みに繋がる。
PQはオンラインユーザーとの協力プレイが可能。アバターでなく、原作キャラでのプレイも可能。
【不満点】
まず、PS3版はカクカクです・・・。これが最大の不満点。
出来るなら、PS4版をオススメします。随分違うそうですよ。(xbox one版もカクカクしないらしい)
アクションでカクカクされると、フラストレーションが溜まりますね。
街中でもカクカクで、移動も面倒に感じる事があります。
アップデートされて変更があるかもしれませんが、現状ではサイヤ人が明らかに使いやすい。
対戦ではカモですけど、ストーリーやPQでは圧倒的に優位。
超サイヤ人化すると、技を使いたい放題になり、強力な技を連発するだけの作業ゲームになってしまうから、これは困ったものです。
あえて封印するとか、自分で縛りをつけないと面白くなくなる恐れ有り。
多対一になると、たとえ相手が弱くても、コンボが中断されたりするので、結構うざい。
その割に複数をいっぺんに相手にできる技も少なく、殴られ放題に。これは改善の余地ありかと。
フリーザーとセルは、フルパワーverはあるのに、変貌途中の形態が無いのが寂しい。
ブウは全部有るのに・・・
「このキャラがいて、あのキャラがいないのか~」というのが結構あります。
人造人間で言えば、17号と18号のみ。16号もいないのは、これはストーリーにセルゲームがあるだけに不満。
だけど栽培マンとかアプールはいるんですよね。セルジュニアは、まあいいとして。
衣装は能力を左右するのに、サングラスや刀などのアクセサリーは関与しないのは、何か違和感。
衣装によって能力が固定されているより、能力は選ばせて欲しかった。お気に入りの衣装も能力が合わないせいで着せられない。これは寂しい。
上下のバランスがおかしくなったり、愛着が湧き難い。見た目重視か能力重視かに分かれると思う。
ドラゴンボールを集めると、キャラが増える等の願い事が出来るのですが、運の要素が絡み過ぎてなかなか集まりません。
集め方は特定のPQ限定なため、集めるためだけに何度も同じクエストをやる事に。
せめてどのクエストでも集めるチャンスが欲しかった。
【総評】
なんだかんだ不満も多いのですが、期待以上の出来でした。
買いでいいと思います。
それでもやっぱりキャラゲーですから、ドラゴンボールに愛着の無い方は中古で値段が下がってからで良いかと。
これは個人的な意見ですけど、子供時代のキャラが衣装以外にも登場して欲しかったですね。
GTはあまり知らないので、超サイヤ人4とか言われても、「ん~、別に」という感じ。ましてやビルスって誰やねん!というのが正直な所。
ゲームバランス的に、昔のキャラを出すのは困難なのでしょうけど、今回歴史の改変という内容だっただけに、想像するとレッドリボン軍編とか面白くなったと思うですよね。
ニンジンにしてくるウサギのとかも。
ウーロンやプーアルも、何らかの形で出して欲しかった。
今の所楽しめていますし、オススメなゲームではあるのですが、「次回作に期待」という感じです。
もう一歩あれば、かなりの良作になれる。そういうゲームです。